矢面ーやおもて

映画『杳かなる』に出演くださった岡部宏生さん、佐藤裕美さんが取材されています。岡部さん宅の祭壇に海老原さんと小田さんの写真も(もうお一方はお会いしたことがないかも、どなただろう)。

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コメント欄がすでに1200もついていて、ざわざわする。「安楽死」からもっとも遠いところにいる健康人が出放題を吹いてる光景が頭に浮かぶ。
記事の中にある「自らも矢面に 日本一外出するALS患者」というところ。僕も仕事柄、何らかの”当事者性”を持った方を取材して映画にし、人に伝えるという事をしているのでジレンマなのですが、本来であれば当事者を矢面に立たせなくていい社会にしたいです。
ALSについていえば身体的にも精神的にも苦しい毎日があるはずで、その苦しさしんどさの渦中にいる人をさらに社会の矢面(言葉の矢が飛んでくる場所、コメント欄に悪口雑言が投げつけられるような地点)に立たせて言葉を言わせなければその苦しさもしんどさも想像できない人、社会ってなんなのだろう、と思う。
当事者を矢面に立たせなくていい社会にしたい。そのために自分が矢面に立つ、とも言わない。誰も矢が飛んでくる場所に立たなくていい社会にするのがただしいと思う。
記者の西村さんは15日にあった東京保険医協会の上映会にいらして、取材をして下さいました。いつかご紹介できる機会があればと思います。