海老原宏美基金第1回記念講演会のお知らせ

昨年春、たくさんのひとと思いを重ねてはじめた「海老原宏美基金」。
その第1回記念講演会を、海老原さんの3回忌がせまる12月16日(土)立川市で開くことになりました。
メインの催しは、第169回芥川賞を受賞された市川沙央さんと文学者・荒井裕樹さんの対談上映です(当日会場にお越しいただくスケジュールが合わず、事前録画となりました)。
そのおふたりの対談を、先日市川さんのお宅で撮影させてもらいました。

「読書バリアフリー」の必要性について市川さんが様々な場で発信され、社会の関心はぐんと高まりましたが市川さんが初めてその言葉を知ったのはNHKハートネットでの海老原さんの発言だったそう(海老原さん、やっぱりすごかったね。と胸の内でつぶやく)。
もともと新自由主義的な考え方があったという市川さん。「尊厳死」をめぐる言説のたいていが学歴や能力の高い人から発せられるのを聞いたり読んだりしていて、ご自身のお姉さんのことを思う時、「姉のような人はまずはじめに死の対象にさせられる、侮辱されている」と感じ怒りを覚えるようになったと話されていました。
 「ものを言えない人の言葉を伝えたい」。そう思うようになったこころの歩み、「障害者をめぐることばが少ないこと」への荒井さんの洞察に富んだお話、濃密な語りあいはひろがり1時間半に及びました。ぜひ、ご覧いただきたい対談です。
(姿を変えてなお人を動かす海老原さん。さすが。)


日にち:2023年12月16日(土)
時 間:13:00~16:30(12:30開場)
場 所:立川市女性総合センター・アイムホール(定員あり)
内 容:
スペシャル対談
 市川沙央さん(小説家、第169回芥川賞『ハンチバック』)
 荒井裕樹さん(文学者、『凛として灯る』『まとまらない言葉を生きる』など多数)
 ※ こちらの対談は事前録画し、当日は録画上映です。
■このほか、第1回助成先団体の活動報告や、会場トーク、「海老原宏美と言葉展」も予定しています。

当日の配信はありません。スペシャル対談のみ後日アーカイブ配信をご用意いたします。情報保障を行う予定です。
会場参加およびアーカイブ配信視聴はお申込制です。本告知をおまちください。

海老原宏美基金HP:https://www.ebifund.org/