祖母の声

父方の祖母は、若い頃から新聞に投稿することが愉しみのひとつでした。その祖母も90歳をすぎた頃には体力の衰えからか筆力が落ち、「書いても掲載されなくなってきたから」とぼやき半分、投稿することに興味を喪ってきているようでした。
その祖母の投稿が、久しぶりに7月25日の河北新報「声の交差点」に掲載されました。

 

文中「育ち盛りの子どもたち」とあるのは、戦後に生れた長男(父)、次女(叔母さん)、次男(叔父さん)のことと思います。それから、父のすぐ下の妹で、4歳で亡くなった長女のことも含まれています。
長女の叔母さんはいま、父や祖父と同じ墓に入っています。4歳と刻まれた石を見る度に、生きていたらどんな叔母さんになっていたのか、想像しています。

平成乙未 文月二十九日
宍戸 大裕