青葉繁れる街に

今朝の河北新報一面に嬉しいニュース。
「仙台駅西口 車道を緑地に」「青葉通 一部広場化」の見出し。
仙台市がJR仙台駅前の車道を緑地化し、屋外広場を整備する方向で検討しているとのこと。「杜の都」と言われる仙台だが、この街の人がそれほど杜を大事にしてきているとは思えない。映画「青葉繁れる」(1974年/87分/岡本喜八監督)の中に印象的なシーンがある。
主人公の仙台一校生が、東京の日比谷高校から転校してきた学生に仙台のお国自慢をしようと、「ここには杜の都という別名があって、どこにも緑が・・・」と言いかけると、「ないじゃないか」とすかさず返される。

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ただでさえ少ない杜を、地下鉄を通すため、車道を増やすためと切り倒してきたのが杜の都の実際だった(だいたい杜を大事にする市民なら木に電灯を巻きつけて客寄せをしようという発想にいたらないのじゃないかと、僕は思う。木が不憫でならない)。

 

夏の猛暑を和らげるためにも、都市のアスファルトを緑地化していくことは理にかなった施策だ。そして本当の杜の都にしていくべく、駅前には「緑地」という響きから目に浮かぶ芝生のような弱弱しいものでなく、鬱蒼とした森にしてしまいたい。
青葉繁れる街にしたい。

 
 
 

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※ 車道中央の木々が切り倒された