牛と生きていく(「やまゆりファーム」発足)

拝啓
警戒区域内に生きる家畜動物の命を守ろうとする人々が、牛たちを守りゆくための新たな支援組織を立ち上げました。

【やまゆりファームのブログ(http://ameblo.jp/yamayurifarm/)】より。

「Farm Arcadia」として活動してきた人々は、運営メンバーの刷新や楢葉町から浪江町への牧場の変更に伴い、新たな組織「やまゆりファーム」を結成したようです。嬉しいことに、代表には僕が前回の記事で「至誠の人」と記した女性が就任されました。

先日、楢葉町の牧場に残された食用ワラをトラック一杯に積んで、牛たちの移送先である浪江町の「希望の牧場」へ疾走する「至誠の人」を取材しました。

 

2トントラック(畜産車)の運転席に乗り込んだ彼女は、トラックの運転はこの日が初めてにもかかわらず、物怖じもせず、ひとり浪江町から楢葉町までの1時間弱の道のりを運転してきました。赤のつなぎも前日に新調したものだそうです。行動の一つひとつが徹底していてとても清々しい方です。

 

一時はどうなることかと思いましたが、多くの人の力を合わせて牛たちを守りぬくことが出来たことに、僕自身も心からほっとしています。
警戒区域に生きる牛たちが生きていくためには、これからも大きな支援の輪を広げていくことが必要になると思います。引きつづき、「やまゆりファーム」を始め区域内の動物保護活動全体に注目していきたいと思います。

                                                  敬具

平成壬辰 文月弐日
宍戸 大裕